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どれにするか迷ったときの比較検討法 vol.6 




どれにするか迷ったときの比較検討法

住宅ジャーナリスト 小菊 豊久

6.予算どおりのもの、予算を上回るもので迷ったときの比較検討方法

■購入予算で希望の物件は買えますか?
 「もう少し購入予算を多く取れたら、希望のマンションを買えるのに……」
 モデルルーム巡りをしていて、そんな思いに駆られたことはありませんか?
 こんなとき、少々無理をしても住宅ローンを多く借りて、少しでも希望に近いマンションを買うか、それとも無理をしないで、手堅く価格が手頃なマンションにするか。
 こんなとき、どんなふうに考えて判断すればよいのでしょう。

■私の失敗からのアドバイス
 私は、自分の経験から、「多少無理をしても、希望のマンションを手に入れるべき」とアドバイスしたいと思います。
 私がはじめてマンションの購入を検討したのは、いまから20年以上も前のことです。当時の首都圏の分譲マンションの平均価格は、およそ2500万円。それに対して私の購入予算は2000万円が精一杯で、物件の選択肢は限られていました。
 通勤時間を犠牲にしても郊外で広めの物件を買うか、それとも狭くても通勤に便利な都内の物件にするか(都内といっても、馴染みのない地域でしたが……)。とても迷いました。結果的に私は後者の狭くても通勤に便利な物件を選びました。
 しかし、その後、第3の選択肢があることに気づかされました。

■わずか200万円の差が、20年後には数十倍の差に
 それは、無理をしてでも購入予算をアップさせて、より希望に近い物件を購入するという選択でした。物件を検討しているときは、購入予算を2000万円以内と決めつけていたので、物件を見て歩く範囲は限られていました。
 ところが、購入後に改めて物件情報を“冷静な目”で見てみると、あと200万円ほど足せば、同じ広さで希望のエリアで売り出されているのを発見したのです。
 その後、不動産市場は未曾有のバブル景気に入り、マンション価格は上昇しました。しかし、私が購入したエリアの物件はそれほど上がらず、200万円プラスすれば買えた物件のほうは、どんどん値上がりしていきました。
 その格差は、バブル崩壊後もより明瞭です。現在の中古相場では、私が買ったマンションは1500万円〜2000万円弱。それに対して、買いそびれたマンションは4000万円以上はしています。
 あのとき一歩踏み出して、無理をしてでも200万円多く住宅ローンを借りて、希望のマンションを買っておけばよかったと、いまでも後悔しています。
 もちろん、資金繰りに破綻をきたさない計画が大前提ではありますが、住宅購入では、少々無理をするという決断も、時には必要なのです。




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