第2回 子育て派DINKSと一生DINKSでは、適した立地は異なる
私は最寄り駅からの徒歩時間でみる立地を生活立地といって、以下のように5分刻みで3分類しています。
駅から5分以内 駅近エリア
駅から6分〜10分以内 徒歩圏エリア
駅から11分〜15分以内 ギリギリ徒歩圏エリア
マンション評価ナビは都心型のマンションを対象としているので、駅徒歩10分以内のマンションに限定してはいますが、今回はこの3分類の中から自分に合った生活立地を選ぶ方法をご紹介します。
まず、生活立地が違うと、どのように住環境が変わるのか、典型的な生活立地の特徴をご説明しましょう。
駅近エリア |
駅のまわりや幹線道路の両側には駅ビルやオフィス、商業施設が下階に入ったマンションや住宅棟を含めた大型駅前複合開発などが建ち並んでいます。用途地域は商業地域というのが多いエリアです。 |
徒歩圏エリア |
利便性がセールスポイントの中高層マンションが多く建っています。このようなマンションの周辺には、買い物に便利な商店街がよくあります。第1種中高層住居専用地域や近隣商業地域が混在しているエリアです。 |
ギリギリ徒歩圏エリア |
駅からやや遠い分、静かで環境の良い住宅地が広がっています。高層の建物が建たない第1種住居専用地域が多いエリアです。 |
こうした環境の違いをおさえた上で、あなたの生活スタイルや将来の家庭像をもとに適した生活立地の選び方を見ていきましょう。
仕事を優先する生活ですか? |
YESの人は駅近エリアがお勧めです。
NO!仕事より私生活を重視するという人は徒歩圏エリアがお勧めです。 |
将来子育て派ですか? |
YESの人は徒歩圏、ギリギリ徒歩圏がお勧めです。 NOの人は駅近エリア、徒歩圏エリアがお勧めです。 |
将来子供は何人欲しいですか? |
1人なら徒歩圏、2人以上ならギリギリ徒歩圏がお勧めです。 |
子供の数が1人増えると、それに応じて1部屋広いところに住む必要が生じます。同じ予算内でおさめようとすれば、子供の数×5分で生活立地は駅から遠くなるというわけです。
それでは、今回の結論です。
夫婦が互いにキャリアを競う一生DINKSは駅近エリア。
将来子沢山を目指すDINKSは、ギリギリ徒歩圏。
どちらにするのか迷っている理想の家庭像が見えないDINKSは徒歩圏エリア。
が、それぞれの暮らしにあった生活立地ということになります。
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