第1回 とにもかくにも妻の通勤が優先!
私は通勤立地を都心から電車を利用してかかる時間の長さで4つのブロックに分類しています。
■都心ブロック |
都心(大手町や東京、新宿、渋谷など山手線主要ターミナル駅)から10分圏内 |
■準都心ブロック |
都心から20分圏内 |
■準郊外ブロック |
都心から30分圏内 |
■郊外ブロック |
都心から40分圏内 |
ところで何故、都心から10分単位の4ブロックに分類するのかというと、理由は2つあります。
1つは、10分単位でみていくと、街の構造が変化し、それにともなって住環境が異なってくるからです。たとえば、人気の田園都市線を例にあげると、都心ブロック渋谷は繁華街。準都心ブロック三軒茶屋は駅前商店街。準郊外ブロックたまプラーザはショピングセンター付き住宅地。郊外ブロック青葉台は駅前住宅地です。
またもう1つは、多くのマンション購入者の乗車時間が40分、ドアツードアで60分から80分が通勤限界点だということです。
それではDINKSに向く通勤立地はどれでしょうか。
子育て志向のないDINKSは、20分圏内の都心・準都心ブロックが向いています。
将来子育て志向のあるDINKSは30分圏内の都心・準都心・準郊外ブロックが向いています。
ただし、DINKSが通勤立地を決める上で、第一に考えなければならないポイントがあります。
それは妻の働き方です。特に子供をもつ意向のDINKSは、出産後の妻の働き方が都心へフルタイムなのか、地元でパートもしくは、専業主婦かで選ぶべき立地が異なってきます。
フルタイムであれば、都心・準都心ブロックを、パート・専業主婦であれば準郊外ブロックを、働き方を迷っているようであれば準都心ブロックを選んでおいた方が無難でしょう。
なぜ、夫ではなく妻の働き方が優先するのかというと、私はそのほうが、家庭生活がうまくいくと思うからです。夫が家事へ参加する頻度は以前より高くなったとはいえ、まだまだ妻の負担は重いというのが、現実です。フルタイムの妻の勤務先から自宅までの乗車時間が片道20分、ドアツードアで40分程度であれば、理想的といえるでしょう。
仕事で疲れ、その上、通勤の往復で疲れてしまうと、家事どころではなくなってしまいます。家事が行き届かなくなると、夫が不満を漏らし、妻はストレスを溜めることになります。こうなると何のためのマイホームか、となってしまいます。
そうならないために、妻の通勤時間をできるだけ短くするのが、DINKSのマンション選びの第一歩だと考えます。
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