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ケース別カシコイ住宅ローン計画【住まいのお金】:vol.3 




第3回)
ケース2:30代典型男性シングル
将来の家族増を考慮して、抑え目安定プランを

住宅ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 山本 久美子

■ケース2)30代男性シングル
プロフィール/35歳・正社員・年収600万円
資金計画/購入物件3600万円・頭金600万円・住宅ローン3000万円

 今は男性シングルも、女性シングル同様にマンションを購入しています。ただし、女性シングルとの違いは、家族が増えても暮らせる広めのものを買う点。女性より利便性を譲歩してでも、2LDKや3LDKの間取りを購入する傾向にあります。女性シングルが頭金を多くしてローンを抑えるのに対し、男性シングルはローンを多めに組む傾向があるなど、資金計画にも違いが出ます。

 では、一般的な男性シングルの場合で、賢い住宅ローンの組み方を考えてみましょう。第1のポイントは女性シングルと同じで、ライフステージの変化に柔軟に対応できるよう、全期間固定型の住宅ローンを利用して返済額を固定すること。ただし、将来家族が増えると家計の支出も増えてしまうので、女性シングルよりも住宅ローンの家計に占める比率(返済負担率)を下げるべきでしょう。
 ケース1の女性シングルの場合の返済負担率は28%でしたが、男性シングルの場合は25%程度(収入が上昇する見通しがないならもっと低め)に抑えたいものです。借り入れ時に35歳ならば、返済期間は定年(60歳想定)までの25年としたいのですが、そうすると毎月の返済額が増えてしまいます。そこで、返済期間を30年とすることで毎月返済額を抑え、独身時代の余裕がある今のうちに繰上返済を続けて、返済期間を25年まで短縮することをお勧めします。

■資金プラン1: 全期間固定のフラット35を30年返済で組むプラン

 
借 入 額
返済期間
金 利
毎月返済額
総返済額
全期間固定
(フラット35)
3000万円
30年
3.25%
13万0561円
約4700万円
※みずほ銀行の平成20年6月時点のフラット35の金利で試算

 あらかじめ返済期間を短縮する方法として、ボーナス払いを併用する手があります。これは、ある程度ボーナスが安定している人にお勧めなプラン。資金プラン2のように、300万円をボーナス払いに回すと、毎月の返済額を抑えたうえで返済期間を26年まで短縮できます。半年毎のボーナス時に増やす額が10万円以内なら、返済の不安も少ないでしょう。ボーナス時に返済が上乗せされる分だけ返済負担率はアップしますが、期間を短縮できるので支払う利息は少なくて済みます。

■資金プラン2: 一部をボーナス払い併用にして、期間を短縮したプラン

 
借 入 額
返済期間
金 利
毎月返済額
ボーナス時
加算額
総返済額
全期間固定
(フラット35)
3000万円
26年
3.25%
12万8300円
8万5900円
約4450万円
※3000万円のうち300万円をボーナス払いとした場合

 5月に続いて6月も金利が上昇しました。それに伴い、毎月の返済額が増えたり、返済期間を長くせざるをえないといったことも考えられます。ついつい低金利なローンに目が行きがちですが、シングルの場合は安定性重視なので、全期間固定できるものを選びたいものです。ここではフラット35を利用しましたが、金融機関によって金利や手数料が異なりますし、フラット35以外の全期間固定型の住宅ローンもありますので、金利や手数料、保証料、サービスの違いなどを見比べて、自分に適したものを選ぶようにしてください。

●繰上返済は早くするほど効果的

 「繰上返済」は、まとまった額を元金の一部として繰り上げて返済するもので、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。効果的なのは期間短縮型で、返済期間を短縮できるだけでなく、繰上返済した元金にかかっていた利息を減らせる=利息削減効果が大きいといわれています。資金プラン1の場合、2年後に約100万円を繰上返済したら、1年7ヶ月短縮でき、約146万円の利息を削減できます。
 また、住宅ローンの返済当初は元金がなかなか減りません。元金が多い早い段階で繰上返済をすれば、短縮できる期間も長く、削減できる利息も多くなります。特に、シングルの場合はライフステージの変化も考えられますので、独身のうちに繰上返済をして、いざというリスクに備えておくことが大切です。




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