中立・公正に調査・評価して、東京圏の優良な中古・新築マンションをご紹介

■敷地が東京都所有のもので「神宮前1丁目民活再生プロジェクト」と呼ばれるエリアに建つ定期借地権付マンション。わかりやすくいうと土地は借地で建物のみ所有、50年後には更地にして返すという内容です。予定価格は近隣のマンションより安い代わりに、月々借地代と管理費・解体準備金(約６万円から４４万円）が必要です。
■敷地内に、15階建の警察署ビル、10階建の商業・オフィス棟、9階と16階建のマンションが2棟、5階建の図書館が計画されています。
■総戸数385戸(非分譲15戸)、他に店舗が3区画、9階建のForest棟と16階建のAir棟に分かれていて内装や外観もちがいます。A棟の外観は隈研吾デザイン、シャープなガラス面がモダンな感じ、B棟は窓から緑を取り入れる工夫がなされています。
■敷地北側に保全緑地を残していて、そのためマンションの敷地内の配置が南側に偏ってしまっているようです。せっかく広い敷地なのに間口が北向きと南向きで2棟がお見合いしているタイプもあります。しかし北側の広い緑地の中、池に店舗棟が浮かび美しいリゾート地のようです。きっと新しい原宿の話題になると思います。
■Forest棟の緑地に面した北側は一般の方がゲートから入り店舗を利用するので人通りがあります。3階以上は透明ガラスのバルコニーなので視線が気になり、水と木があるので虫も発生しやすいでしょう。
■室内はワイドスパンでハイサッシ・天井高も高いのですが、設備・内装などは特にハイグレードということはありません。例えばキッチンカウンターはオールステンレスか白い人造大理石のカウンターで豪華な大理石張りというわけではありません。
■室内は温かみがあるというよりはスタイリッシュでシャープな感じ、カラーは選ぶことはできません。100?くらいの住戸でも2LDKで、3LDKは16階建のB棟に8戸しかありません。ファミリー向けというよりはシングル・ディンクス向け中心のマンションといえるでしょう。
■Air棟のモデルルームはテレビドラマに使われそうな内装で、生活感に乏しく置いてある家具もキッチンカウンターは好みが分かれそうです。